誤解 不信渦巻く日中コミュニケーション
出所: 世研调查网 作者:世研调查网 更新時間: 2008-4-30 0:00:00
日中間のコミュニケーションギャップの甚だしさに、このところ戸惑いを通り越し、あきれ果てている。
その一。某テレビ局のディレクターから電話が入った。
「福原愛ちゃんが中国のテレビのインタビュー番組で泣かされた。これも反日のいじめでしょうか」
愛ちゃんは中国のプロ卓球リーグに加入し、いまや中国でも人気あるアイドル選手となりつつある。愛ちゃんをいじめるはずはないし、もし意図的にいじめたとしたら、むしろインタビュアーの方が批判されますよ――などと答えたら、ならばテレビに登場してコメントしてほしいという。
何やらうまく挑発に乗せられたかっこうで、ワイドショーに出演する羽目になった。中国の番組をビデオで見せてもらったら、涙をちょっと見せていたものの、愛ちゃんは質問攻勢をうまくかわし、頑張っていた。どこがいじめか。この番組のお陰で、むしろ愛ちゃん人気は高まっているという。
その二は親類との世間話。私が中国専門家と知って、「反日デモで、日本から観光客が激減。それで中国じゃ、ノービザの地域を全国で増やしたそうだね」とからんでくる。日本人客が減っているのは事実だが、ビザの話はまるで正反対。日本政府の方が、中国人客のためにビザの制限を解いたのである。
とんでもない誤解の渦だ。「反日デモ」のショックが激しく、その後遺症といえる。反日デモ後も双方の政治家はボタンのかけ違いを繰り返し、誤解と不信を振りまいている。
そして、前回の本欄。劉傑氏が小泉首相の靖国参拝について、その背後にアメリカの存在があると推測し、こう指摘していた。
「一国の首相たる人間は、個人の気持ちや感覚だけで行動してはいけないことも当然分かっているはず」「参拝継続の意思表示は、高度な政治的判断である」「アメリカは台頭する中国への警戒を強めている」「EUに対中武器輸出再開を断念させたのもこのようなアメリカの対中不信感を反映したものだ」「この人たちにとって『強い日本』は冷戦時代と同じように必要である」「アジアの歴史問題の『影の主役』は、アメリカである」
劉傑氏は本欄で何度か靖国問題を書いているが、首相の参拝の背後にアメリカの影を指摘したのは初めてだ。小泉首相への不信感も極まった感がある。これが誤解かどうか私には答えられそうにない。
小泉さん、自分の言葉で説明して下さいよ。
高井 潔司北海道大学大学院国際広報メディア研究科教授
(2005年7月25日号)
出所:日中友好协会
http://www.j-cfa.com/news/focus/05-07-25.html