台湾調査の概要
出所: 世研调查网 作者:蘇 金智 更新時間: 2008-4-30 0:00:00
中国国家言語文字工作委員会言語文字応用研究所
蘇 金 智
台湾の大部分の人の母語はビン南語(75.4%)で、その次に共通語、客家語、原住民の言葉、他の中国語の方言の順番である。台湾の大多数の人は母語で義務教育を受けたことがない。学校での教育はほとんど共通語を使い、方言は制限されているわけである。母語の使う場所は、主に家庭であるが、子供の頃に育ての父母に母語の使用の数字は少々差がある。ようするに父親に共通語を用いる人は母親より2.9%多く、父親にビン南語を話す母親より3%少ない。トータルで見ると母語に対する評価が高い。非常に母語が好きな人は、67.7%を占め、やや好きなのは19.3%、合計87%になる。つまり母語が好きな人は87%を占め非常に嫌い、またはやや嫌いの合計は1.3%しかない。会話力から見ると、ビン南語の流暢さは共通語より高い。読解と書く力は、共通語がビン南語より優れている。
外国人と話をする時母語を使う人は6%を占めている。台湾の人の言語力が強く、大部分の人は母語以外に一つ又はいくつかの言語、或いは方言が話せる。
台湾での調査の結果より、これからの国際交流の中で重要な言語は英語、中国語(共通語と方言含)、日本語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語とミャンマ語の順であることがわかる。国内での交流で重要な言語また方言は共通語、ビン南語、英語、客家語、日本語、スペイン語、ドイツ語、原住民語の順番である。
興味のある外国語は英語と日本語だと答えた人が多い。以前学んだことがある、現在学んでいる、或いは将来学びたい外国語も英語と日本語である。もちろん、日本語と答えた数字はまだまだ英語と比べられないものである。
大部分の人は自分の英語について初級レベルと評価し、中高級レベルに高めたいと希望している。大多数の人は英語が世界で絶対的優位であると認めるが、4%の人はそれはいいことではないと思っている。これらの人の中の三分の二はこの事実を変える方法ができないと考えている。三分の一すぎの人は多国語政策を通して英語独占優位の現状をかえなければならないと主張している。
日本語は台湾で二番目の外国語で、三分の一の人が学習の経験がある、または現在学んでいる。学びたい、又は続けて学んで行きたい人と学びたくない人はそれぞれ半分を占めている。日本語を学ぶ目的は、主に日本旅行のためである。日本語のレベルが低いと自己評価し、読解力と会話力が高級レベルに達している人は1%になっていない。中級レベルに達している人は2%になっていない。ほとんどは初級レベルである。大部分の人は中高級レベルに高めたいと希望している。四分の三の人は日本語を学ぶには障害があると答え主な障害は練習する機会が少ないということである。
英語と日本語のイメージはまあまあいいほうである。いいイメージは悪いイメージより多い。実用から考えることが多いようである。
日本人との交流についてのアンケートの中で仮設したいくつかの内容はアンケートを受ける人と密接な関係があるかどうか大きく影響がある。
日本人の先生に教わる、日本人がすぐ隣に住む、日本人がレストランで隣に座るということに反対する人はごく僅かだが、日本人と結婚する、日本人の上司のもとで働く、或いは日本人を部下として使うことに反対する人数は著しく増える。
価値観における調査の結果は大多数の人は是と非ははっきりしていてしかも優しい心を持っている。社会利益は個人利益より優先に考える。人と人の関係はもっと人情味があったほうがいい、そういう価値観は中国の伝統的な価値観に一致している。
台湾での調査の結果は大陸と比べて同は異より多い。最も異なっているのは母語で教育を受けるということである。大陸では、母語で教育を受ける人は88.5%で台湾では24.3%しかない。母語で教育を受けたことがない人は9.4%だが、台湾では71.4%に達している。台湾では共通語を母語として使う人は18.5%なので、学校では共通語を除いて母語で教育を受ける人は5.8%しかいない。外国語を習いたい理由は台湾と大陸は異なっている。大陸ではその言葉の世界で重要性で決めるが、台湾では旅行に役に立つかどうかで決める。それは台湾と大陸の経済の発展に係わりがある。台湾では海外旅行に行く人が多いが、大陸では海外旅行に行ける人はまだまだ少ないからであろう。日本人については、最も異なるのは日本人の上司のもとで働くということである。大陸では反対する人は台湾より33.7%も多い。
以上の分析から見れば、言語態度と言語レベルと言語の使用の関係は単純な一つの決まった形式がない。事情によって具体的に分析すべきである。言語態度は言語の学習と使用に影響を与えるが、言語の学習と使用は、また現実と客観的な条件により制限されている。夢と現実は相当離れている。人々が望んでいる言語のレベルは今のところ実際のレベルに遙かに超えている。これはその複雑関係の反映である。
そして、言語態度の中の理性と感情の矛盾の衝突は個人の感情と社会発展との衝突 を反映している。それは共通語と方言、中国語と日本語に対する態度から見られる。台湾では長年「国語独尊圧抑方言」の政策をとり、「母語危機」の観念が生み出された。方言は大部分の人の母語で、主として家庭で用いられている。母語のほうが流暢で便利なので、母語に深い感情を持っている。しかし、人々が共通語が台湾での社会発展のなかでの重要性がわかるようになったため、大多数の人は共通語が地域共通語の地位を認めている。近年台湾の教育政策が少し変わってきているにしても、共通語の高い地位は台湾で下がることはないと思う。
1895年台湾は日本の植民地になり、日本政府は台湾で言語同化の政策を施してむりやりに台湾の人に日本語を学ばせていたので、かえって台湾で日本語に対する反感をもたらした。1945年台湾が返還後、台湾政府は日本語禁止の政策をとっていた。今の世界のコミュニケーションで必要なため日本語を嫌う気持ちと日本語使用の禁止は次第になくなっている。過去の歴史を考えるより、むしろ現在の社会発展の需要を考えるのが多い。理性的に改めて日本語の価値と役割を認識するのはこれからの趨勢である。日本語は重要な外国語になり日本語を学びたい人も絶えず増えているのはその趨勢の証拠である。